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1/20のF1キット作製をメインにしてます。素組はせず”何かしら”をしたがる癖があります。マイナーマシン(マイナー仕様)が大好物です。最近はご無沙汰ですが、ガンプラや旧キットのレストアも好む雑食モデラーです。自身のF1ガレージキットブランド「Roll Out Models」でなんちゃって原型師をしています。模型サークル「Formula1 Modelers」に所属しています。基本的には週末(深夜~早朝)モデラーです。家庭と仕事がある故にモデリング時間の捻出に苦慮する毎日です…夢は「模型部屋を持つこと」です(笑)詳しくはプロフィールをご覧ください。

LOTUS 102B JUDD 1991 [ホビーフォーラム]

さて、このところ作製の方の更新をサボってましたが
何もしていなかったワケではございません…

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コローニ系はモノコックを複製するためにシリコン型を作製し複製待ちの状態です…
リアカウルは3種類ともたたき台は出来ているのでモノコックにくっつけて
ちゃんと整形したいのですが、複製時のレジンキャストの悪臭が
生まれたばかりの赤子には絶対に悪いのでタイミングを見計い中です…

んで、現在は何をやってるかと言うと…
以前からずっとやりたかったネタをやっと始めました♪

pb865.jpg
ロータス102Bシリーズです!
一昨年のホビーフォーラムで102Bのフルスポンサーデータをイラストレータで
作製して、紙に印刷してなんちゃってデカールとしてコッソリと展示してたヤツです。
今年のホビーフォーラムのネタはこれで行こうかと!
「…テストカーは?」とか聞かないで下さいね…
まぁ、アレもアレで継続中ですが、同じネタが続くとアレだし気分転換も含めて…
でも、フォーラム用って言うより、単純に102Bを造りたかったってだけですが
今年は「造りたいものを造る!」をモットーにやって行きたいと思います…
(去年、フォーラム用にとあんなことをやって脱魂状態が続いてましたので)
とりあえず下記の5仕様を作製開始…

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GP of USA M.ハッキネン
ハッキネンデビューマシン
俗に言う”前期型”
リアカウルが102からのリサイクル感、ツギハギ感丸出しです。

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キットからの回収箇所は…
エンジンカウルが違うのでエポパテで改修
不足しているパネル分割ラインを追加
リアウィングの枚数が違うので追加

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GP of MONACO J.ベイリー
どうせ5台も造るんだからベイリー仕様も欲しいところ
タミヤのキットはこの仕様?でも微妙に違うんですけどねぇ…
写真はハッキネン、しかしベイリーのモナコ資料が皆無なのでハッキネン仕様にするかも?
その場合はUSA仕様がベイリーになりますかね?

pb868.jpg
キットからの回収箇所は…
不足しているパネル分割ラインを追加
ラジエタ-アウトレットを改修
リアウィングの枚数が違うので追加

rd5.jpg
GP of CANADA J.ハーバート
カナダからいわゆる”後期型”へモデルチェンジ♪
お蔵入りになった幻のフロントウィング仕様で
このレースからベイリーに替わってハーバートです
(写真は新型フロントウィング装着車ではありません)

pb869.jpg
キットからの回収箇所は…
フロントウィング新造
サイドポンツーン新造
ラジエタ-アウトレットを改修

rd9.jpg
GP of GERMANY M.バーテルズ
恐らくシーズンでロゴが一番華やかだった仕様
ローダウンフォース仕様でなかなかカッコいいですね
ノーズのロータスのロゴを外すくらいスポンサーロゴが満載でしたね
バーテルズ仕様でマニアックに…

pb870.jpg
キットからの回収箇所は…
ウィング関係をローダウンフォース仕様へ改修
サイドポンツーン新造
ラジエタ-アウトレットを改修

rd15.jpg
GP of JAPAN M.ハッキネン
一番メジャー?な鈴鹿仕様
こちらもロゴが華やかでイイですね。
日本企業のロゴの多さが当時のバブルを繁栄しててナイスです。

p871.jpg
キットからの回収箇所は…
サイドポンツーン新造
ラジエタ-アウトレットを改修

以上5仕様ですがどうですかね?
レースの結果はともあれ(ほとんどDNQですが)
どれも個性的な仕様だと思います。
皆様はどの仕様がお好みでしょうか?
「どれも一緒だ!」と言われそうですがね(苦笑)

カナダの幻のフロントウィングなんて殆ど資料がないのでアレですが
過去の資料から察するにモナコ予選2日目で投入されたらしい(F1ハンドブック:森脇談)
またF1グランプリ特集総集編に「前に突き出たウィングを試したり」と言う文章がありました。
しかし、上記書籍では画像的資料は皆無で
画像として確認できたのはF1速報鈴鹿直前号のチーム紹介の小さい写真に前からの絵で
ハーバートが乗ってる102Bのフロントウィングがそれらしき物でした。
だた、形状を完全に把握できる程の物ではありませんでした。
それっぽく確認できるのはDVD「F1 LEGEND 1991」のカナダGPで
「このレースからベイリーに替わってハーバート」
と言うくだりでその新型ウィングらしきものがアップで映ってました。
それくらいでしょうか…だからかなりなんちゃってですが
結構面白いカタチなので立体化したくなったので今回のラインアップに追加しました。
PB875.jpg

pb867.jpg
それと一応、サンマリノ仕様も作製予定…
ほぼキットのままで行けるし、ハッキネン初入賞仕様だしね♪
レインタイヤも履かせたいじゃないですか?
因みにサンマリノではハッキネン、ベイリーのカウルが違います。
ハッキネンは中期型、ベイリーは前期型のリアカウルを装着してました。(映像で確認)
しかしキットの中期型カウルだとサイドポンツーン後端にツギハギのパネルラインが無い
この辺のカウルの相違って微妙過ぎてアレですね…
rd3.jpg

本当はイギリスやハンガリー、イタリア仕様も魅力的なんですけどねぇ~
以前、前期型を作製~放置、鈴鹿仕様は完成させましたが新規に造り直します。
手持ちの在庫は10台以上あるから全然余裕なんですけどね(苦笑)
てか、全16戦並べても面白いかも?

余談ですが、プラキット故(絶版ですが)に価格が安いためできるネタではありますね。
そう考えると、91年当時のタミヤのラインアップで神がかってるかも?
ジョーダン191
シェイクダウン、7UP、ペプシ、191Y、シューマッハデビュー仕様等々
(個人的にはモレノ仕様が造りたい)
ティレル020
テストカラー、中嶋ラストラン、020B、020C、亜久里テスト
1台で何度もオイシイマシンばかりですね?
上記2台は絶賛発売中ですから今からでも出来ますね
てか、020はやってますけど、まだコンプリートしてません(汗)

102Bは絶版とは言え、まだまだ安価で手に入り易いキットです。
ただ絶版キット故に賞味期限が切れてるのが難点…デカールもプラもです。
デカールはオフセット印刷なので白が黄ばんだり、カビが生えたりと大抵はそんな感じです。
生きてたとしても、グリーン部の大判デカールはクリアーコート時に
どーにかなっちゃう可能性大です。
自分の手持ちの物ですが、プラ部は黒いパーツ類がパリパリ割れたりします。
絶版なのにレアキットでもないある意味不人気なマシンだけに粗雑に扱われてる可能性大です。
前オーナーの保管状態の良し悪しでかなり品質が上下しますので手に入れる際はお気をつけて…

因みに当時、102Bと専用カラー(スプレー)を買いましたが
作製した記憶はあるようで無いようで…
しかし、完成はさせてないと断言できます(笑)

今回、作製するにあたって基本仕様としてカウルは勿論クローズドで…
ただこの102B、モノコックとカウルの脱着するのに
カウルの反りを利用してはめ込むような感じになってるので
クローズド仕様にするにはちょっと面倒です。
また、カウルオープンキット故、パーツ間に存在する
パネルラインの筋彫りが難儀…
モノコックとヘッドレストが別パーツなので
そこの合わせ目消しが位置的に面倒な感じです。
それと、押し出しピンの箇所が微妙な位置にあって消すのが面倒…
と、不満はそこそこありますが20年以上も前のキット
基本的には良質なキットなので安心です。

主な改修箇所とすれば、リアウィング翼端板とメインプレートの接着が
翼端板の窪みに合せるようになってるのですが
塗装~カーボンデカール~ウレタンクリアーなんてやったら
窪みなんて使えなくなってしまうので(前回実証済み)
今回は埋めちゃって平らな状態で接着しちゃいます。
埋めた分、ウィングの長さ短くを調節しようかと思いましたが
それ程違わないし、逆にこの作業によって短くなってしまう
ウィング(ロワウィング1枚)を延長しました。

リベットは結構あって1台ピン刺すのにいくつ使うんだってくらいの量…
とりあえず、キットにモールドされている物
資料を見て追加した物と分かる範囲でピンバイスで開口しましたが
全部にピンを埋めるとちょっとクドイかな?
てか、6台こさえたらリベットの代金が半端なさそうで怖いですね…

pb872.jpg
ロールバー下のボルト止部はキットのままだとモールドが甘いのと
カウルクローズドにする際に凸部が邪魔なので平らにして整形して後にプラ板で新造してます。
ただプラ板から1つ1つ切出すと形状が安定しないので
定型サイズのプラマテリアルから流用してます。
これだと上下の幅は一定になり、長さだけの調節で済みますしエッジも出て良いかと…
だた、マテリアルそのまま故にちょっとオーバースケール気味でメリハリ有り過ぎですが
102系のアクセントでもある部分だと思うのでこれくらいで良いかと…

後期型の改修箇所であるサイドポンツーン前端は各仕様(3台)
とも別々に作製してます。
故に各々微妙にラインが違ってたりします。
いや、かなり敢えです。
一緒に作製すれば型紙とか段取りとかでほぼ同じになるんですが
別々に作製してほぼ同じになるようにしました。
だってこんだけ造るんだから気分変えて作製したいじゃないでしか?
型紙とか使って作業効率優先でやっちゃうとちょっとアレだし…
(前回のフォーラム用12台作製時にやったトラウマへの教訓)
まとめて造るのではなく1台として作製して、1台の102Bとして味を出したいと…
それに、後期型のサイドポンツーンって結構微妙な形状で、正確に形状を把握できる資料がないので
個人的なサイドポンツーンのラインのイメージは、2辺を曲線で繋いでるのではなく
ラジエターアウトレット前端から微妙にラウンドしながらエアインテークまで行ってるラインに感じます。
その辺も含めて1台1台作製してみようかと…とか言いながらほぼ一緒に作製してますが…
まぁどう造っても”ほぼ同じ”にしかならない程度のスキルしかないと言ってしまえばそれまですがね…

102b.jpg
デカールはアルプスから出力予定です。
ロゴはすでにイラストレータでトレース済みなのであとはサイズ調整と
色分け(レイヤーワケ)して完成です。ただこの色分けが超面倒なんですがね…
キットのデカールが使えれば不足ロゴだけで済むのですがそうも行かず…全部出しです(涙)
ただ、グリーン部は塗分けにして境界部だけを出力します。
色味的に難しいロゴもありますがそれは現状レベルで誤魔化します。
試行錯誤して多少は求めている色味に近付けるようにしました。
しかし、最大の問題は黄色の表現でしょう。
アルプスでは黄色はレモンイエローしか出せないので102Bの黄色とはあまりに異なります。
この黄色で使えるのはBPのロゴくらい…
資料によっては102Bの黄色はロゴによって微妙に違ってたりするのですが
それを全部再現すると返ってチグハグ感が出てしまい
模型としては成立しそうにないので色味は統一しようかと思ってます。
前回、ロータス101ハッキネンテストの時にやった方法は下地の白をアルプスで印刷して
黄色はインクジェットでミラクルデカールに印刷すると言うやり方でしたが
双方のデカールシートの伸縮率等の違いで完璧なロゴが出来たとは言えませんでした。
また、ミラクルデカールの黄色が透明の上に黄色を印刷してるので台紙から剥離すると
殆どロゴの位置が判別出来ず、位置決めをするのに非常に苦労した経緯があります。
とりあえず今回、黄色の色味は原始的な方法で解決する予定です。(一応検証済み)


PB876.jpg
黒いロータスや黄色いロータスを子供ながらに知ってはいましたが
私は1990年からF1を観出してるのでロータスとの付合いはわずかに4年…
その中でも、そして過去の歴史を知ってからも含めでも恐らく
一番地味だと思われる102Bですが、こうして見るとなかなか面白い1台かと思います。
前期、中期、後期と大まかに3仕様の形状変化があるものの
基本のカラーリングは変わらず、ロゴの増減だけで
かなり印象の異なるマシンだと感じます。
毎戦アップデートが行われ、同じ仕様(見た目)のマシンなど存在しないかのような近年のF1ではない
20年以上も前の102Bですが、ある意味そんな感じがするマシンではあります。

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Formula1 Model

いや~久々の更新かと思いきや、今回長かったね~。
私も102B作りたかったですが、このブログでお腹一杯になりました。(笑)
by Formula1 Model (2012-04-17 00:02) 

クワ

tomさん>
いやいや、まだ11仕様ありますから是非どうぞ(笑)
by クワ (2012-05-04 18:48) 

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